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2010年1月:どうなる、日本の翼よ [航空機 - 民間機【JAL系列】]

遂に、終焉の時を迎えつつある、日本のフラッグキャリア、日本航空。
国策企業として、海外、国内の架け橋となってきた航空会社ではあるが・・・

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世界情勢の流れに乗り遅れた間もある、巨大企業となったJALのフリート戦略。
大型機の4発機、B747-400を現在も40機近く持ち続け、路線の旅客縮小に対応できない現状。
他の航空会社が小型機、中型機にシフトしながらも、今ではやや非効率なB747を飛ばし続けている路線も多数。
個人的には、B747の余裕ある作りは好きなのだが・・・
このB747-400のリタイアも発表された様なので、機会が有る内に、なるべく搭乗しておくか。

運行効率の良い、B777シリーズの導入されているが、今のご時世では、まだオーバーサイズ気味。
かといって、小型機、中型機が少ない訳でも無い。
JALは、B767とA300の中型機は多数保有しているし、一部、国際線にも投入している。
その更新用として、B787をオーダーしているが、デリバリーディレイで、計画に影響を与えているのも事実。
まあ、B787が十分に導入されるのは、まだまだ先であろうから、この構図は変わらないのであろうが・・・
というより、B787をJALは調達できるのか?微妙なところ。

さらにはB737とMD-90シリーズの小型機も、同規模機体ながら異機種が多い。
JASとの統合で、運用機種が増え、同規模の運用航空機の統廃合が進んでいないのも一因か。
パイロットの搭乗資格もそれぞれ違うわけで、多機種があるのは、要員繰りや、訓練でもマイナス要素。
路線計画にも影響が有るだろうし、地上機材、コンテナなど、副次的なモノもそれぞれ揃える必要が。
整備面でも、同様な問題を抱えているだろうし・・・

報道によると、株式の上場廃止が報じられ、ハイエナ的なマネーゲームで株式取引が行われている感も。
来年以降は、株主優待券が無くなるわけで、JALのハイシーズンの利用は辛くなるか。
当日まで予約を維持できるし、安い手数料でキャンセルも利くし、便利なのだが・・・
コレによって、競合路線となっているなら、ANAへシフトする人も多いのではないだろうか。
その他では、アライアンスをワンワールドからスカイチームへ移行するのは、個人的には歓迎であるのだが・・・

国も、政治家も、役人も、自分の責任を、中途半端に逃げているのが許せないところ。
国策として、狭い日本に空港を作り続け、作った空港への就航便をJALをメインに飛ばさせた。
搭乗率が低く、収益が悪くても、公共性を盾に、なかなか撤退をさせない。
さらには、世界水準から見ても高い、着陸料で運航費用を圧迫する。
自分たちの責を逃れ、突き放すかの様な今回の処置には、何とも理解しがい感もある。

JALのスタッフ、関係先の皆さんにとっては、今が正念場。
何にしても、JALの行く先は、茨の道となるだろうが、早い再生を願うばかり。
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