2006年1月:博士の愛した数式 ~久々に映画を映画館で見る~ [徒然なるままに]
何年ぶりだろうか、映画をきちんと映画館で見るのは。
織田裕二が主演する「ホワイトアウト」以来だから、かれこれ6年ぶりとなるか。
久々に足を踏み入れる映画館、とは言っても今風のシネコン。
水戸市の内原にある「TOHOシネマズ 水戸内原」で「博士の愛した数式」を観る。
シネコンといえば昔、神奈川に住んでいた頃は、家の近くの海老名にあるワーナー・マイカル・シネマズに良く足を運んだものだ。
今のシネコンは自分が初めて足を踏み入れた海老名のそれからは・・・あまり変わっていない様だが洗練はされていると思う。
イスも座り易いし、シート間のピッチや肘掛けにあるドリンクホルダーなんてのは便利なものだ。
で、観てきた映画「博士の愛した数式」というと・・・
寺尾聰が演じる、事故により80分しか記憶を保つことができない数学博士。
彼は日常で繰り広げられる、ほんの些細なことに潜む、数の美しさ、時の儚さを説いていく、その真剣で直向きな姿がいい。
そして家政婦役の深津絵里、子役の齋藤隆成の繰りなす彼を優しく包み、思いやりあふれる演技、これも心温まるものがある。
また、深津絵里が演じる家政婦が博士の家に自転車に乗って通う、新緑があふれる河川敷の風景はなんとも穏やかで心安らぐ。
極めつけは小泉尭史監督の日本のすばらしい情景を切り取った映像制作。
どんどん画面に引き込まれ、ちょっと懐かしく、そして親しみやすい、優しい構図がスクリーンに繰り広げられる。
心惹かれる、何とも和み、そして刹那を考えさせられる作品であった。
受験の為に学んだ数学。
そうではなく、数学にはこんな楽しみもあるんだ!ともっと早く気付いていたとしたら・・・
この作品に早く出会えたとしたら、今の自分はどうなっていたのであろうか。
やはり家で小さなテレビやスクリーンで観るのとはスケールが全然違う。
たまには映画館に足を運ぶのも良いものだと久々に感じた。
受験のためじゃない、数学・・・たしかに感じるところがあります。
数学だけでなく、どんな勉強にしても、勉強のやり方如何ではきっと楽しいものになるのでしょうね。
知的好奇心ということでしょうか。
by bluetree (2006-01-30 17:35)